第6回 安全保障関連法改正の価値など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

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<前回の記事> 第5回 安全保障関連法成立!

第4回の記事については、続編を後日に委ね、今回は第5回の続編として記事を作成します。
タイトルは「安全保障関連法改正の価値」といたしました。

改正の賛否等を含め、巷では様々な意見がこの案件に関して様々なところで述べられています。

ですが、私の中では、どなたのご意見ともおそらく異なるのではないだろうか、と考える一つの意見がありますので、このことを今回は書き記したいと思います。

書き記す前に、皆さんの「安倍晋三」という人物に対する印象はいかようなものでしょうか。

自民党総裁としての任期を全うし、首相としては任期途中で退陣した小泉純一郎という人物。
小泉内閣に於いて幹事長という役割を果たし、小泉内閣の任期を引き継いで首相になった人物。それが安倍晋三という人物です。

就任後1年を経過したころ、「潰瘍性大腸炎」という難病を再発し、首相という役職を継続することが難しくなり、彼は就任後1年という短い期間で首相の座を降りました。

彼はその当時から「戦後レジームからの脱却」という言葉を多用し、敗戦後、GHQによって米国から押し付けられた教育観・宗教観から脱却し、日本人としての「誇り」を取り戻そうと謳い続けていました。

「自虐史観からの脱却」、「戦後教育からの脱却」などという言葉に象徴されるように強権的なイメージが強く、あたかも日本を「戦前の日本」にでも戻すのかというような、そんなイメージを押し付けられてきたのも彼の特徴です。

ですが、私がここで示そうとしているのは、そんな彼の、ネガティブなイメージの延長線上にある「安全保障関連法改正」ではありません。実は、そんな彼が第一次安倍内閣に於いて、総理大臣を務めた際、その内閣で「外務大臣」を務めた人物。

「麻生太郎」という人物にフォーカスしようと考えています。


「現在」前編「現在」中編「現在」後編
↑上記3つのブログ記事は、私がこのブログを作成する前に作成していたブログの記事です。
内容は、麻生さんがとある講演会に於いて行ったスピーチの内容を文字起こししたもの。

麻生さんが外務大臣時代に「イスラエル」「パレスチナ解放機構」「ヨルダン」。この3国に働きかけることで、日本のビジネス市場までも巻き込んでパレスチナ地域の安定を図ろうと試みた、その回顧録です。
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読んでいただければ内容はわかりますので、ここであえて内容まで張り付けることは致しませんが、要約すると、

麻生さんはテロや紛争の原因が「貧困」と「絶望」であると考え、パレスチナ人に日本が農業を教えることを約束し、また出来上がった農作物は日本の商社が買い付け、日本国内で販売することを約束します。

一方でイスラエルには、「何もしない」ことを約束させます。パレスチナ人が農業ビジネスに成功し、貧困と絶望から解放されればテロ行為を行うことはなくなる、と説得し、イスラエルにはパレスチナに対して「何もしない」ことを約束させます。

そして、両国の隣国であるヨルダンには、日本が日本のお金でパレスチナからヨルダンの空港に直接つながる道路を作ることを約束します。道路が傷んだら日本人が舗装することを約束し、その代わりこの道路はヨルダン人が自由に使って構わない、という提案を行います。その代わり、パレスチナ人にこの道路を使わせてやってくれ、と。

このように、3国にとってメリットのある提案を順に行い、「軍事力」や「政治力」ではなく、「経済」によって、麻生さんはパレスチナ地域の紛争を終結に向かわせました。

この講演が行われたのが2008年の2月。この時点で、この協定に基づく政策は、約1年継続していたのだそうですよ。
さて。思い出してください。

第一次安倍内閣が終結したのは2007年8月末。
福田氏がこの内閣を引き継ぎ内閣総理大臣となるわけですが、「あなたとは違うんです」という言葉と共に内閣総理大臣の座を降り、この後を引き継いだのが麻生太郎さんです。

実は、「安保法制の改正」があそこまで強引な手段によって行われざるを得なかった理由というのは、実はこの時点にまで遡るのではないか、と私は考えています。

「自由と繁栄の回廊」

「麻生太郎さんの功績」 については、既に多くの方が記事を記され、ネット上でも公開しています。

ここで示してもよいのですが、それはこの記事の本旨ではありませんので、その内容は後日、別の記事に委ねます。

ただ、一つ。多くの日本国民が、当時の麻生総理の功績を全く知ることなく、異常なほどのネガティブな報道を繰り返し、執拗に流し続けたマスコミに洗脳され、麻生さんの功績は全く評価されることなく、マスコミによって洗脳された多くの国民の力で政権から引きずりおろされてしまいました。

私、このことについて、今でも思い出すだけで腹が立ちますし、未だに洗脳が解けず、麻生さんの功績を全く知らない人もこの国には多くいます。自分たちが何をしたのか。そのことにすら気づけないまま、全く反省することもなく生き続けている国民が、この国には多くいるのです。

今回の安保法制改正で行われた一連の流れは、この時の現象とまったく同じ。反省のない日本国民によって、また再び日本人は道を踏み外そうとしていたのです。

麻生総理を異常な手段で辞めさせたことに対する反省が全くないわけですから、「反省を生かす」ことなどやりようがありませんよね。

若干脱線しましたが、第一次安倍内閣に於いて外務大臣を務めたときから、首相としてその座を追われるまで続いていたこのような外交手段。

「自由と繁栄の弧」 または 「自由と繁栄の回廊」、もしくは「価値観外交」 と呼ばれるこの外交手段が、麻生内閣が政権の座を追われることによって、途絶えてしまったのだということを、日本国民は知っておく必要があります。

地球儀を俯瞰する外交

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覚えていらっしゃるでしょうか。第二次安倍内閣が誕生した直後から、「地球儀を俯瞰する外交」の名の下、第二次安倍内閣閣僚が、次々と世界各地を飛び回り、首脳・閣僚レベルで、会談を繰り広げていましたね?

「自由と繁栄の回廊」 とは、中国を除く、価値観を一にするアジア地域が、共に手を取り合い、「アメリカ」「ロシア」「中国」「欧州」という巨大な経済圏と対等な関係を築こう、という考え方です。

韓国や北朝鮮を含む東アジア、ASEAN地域を中心とした東南アジア、急速に発展しつつあるインドが所属する南アジア、そして中央アジア、中東、更には北欧、オセアニア地方まで含めて、共通の価値観を下に、巨大な経済圏を築く。
これが「価値観外交」です。

発展が未熟な後進国には、日本が日本流の価値観を教え、発展の手助けをする。
この一環として先述したパレスチナへの働きかけが行われたのです。

「地球儀を俯瞰する外交」とは、マスコミと民主党らによって仕掛けられた、異常なほどのネガティブ戦略によっていったん途絶えてしまった、この「自由と繁栄の回廊」を、再び取り戻すために行われた外交戦略です。

そして、その延長線上で、安倍首相が中東で行ったあの演説がありました。

安倍首相 中東演説


この演説がどういった意味を持つものかということは一切報道せず、マスコミは以下の一文にのみ執着して、繰り返し報道を行いました。

「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」

この内容全体に関心を持ってニュースを見た日本国民が、いったいどのくらいこの国に存在したでしょう。
そして、この演説の意味を、本当に理解してこのニュースをみた国民が、いったいどのくらいこの国に存在したのでしょうか。

タイトル文字よりリンクできますので、ぜひ全文に目を通してみてください。

日本は、イスラムでもない、ユダヤでもない、キリスト教でもない、どのような宗教的関係からも切り離された、本当に稀有な存在です。なおかつ、米国やロシアとも対等に渡り合える先進国でもあり、日本のような立場にある国は全世界のどこにも存在しません。

日本にしかできないことがこの世界にはたくさんあるんです。

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現在、「シリア」という国では、バッシャール・ハーフィズ・アル=アサドという人物が政権の中心におり、大統領という立場にいます。

そして、このアサド政権を現在支援しているのはロシアです。
肝心の米国は、このアサド政権とは対立する立場にあり、シリア国内における反政府組織を支援しています。

結果、シリアは「無政府」状態となり、ここにIS(イスラム国)の暗躍を許しているのです。


今回、「安全保障関連法」が可決され、いわゆる安保法制が改正されました。
民主・共産を始め、この内容を批判する組織・団体もたくさんいます。

ですが、今回の安保法制の改正について、一番大きな意味合いを持っているのは、日本が世界各国に対してある一定以上の「覚悟」を見せつけたことにあるのではないでしょうか。

麻生さんはパレスチナとイスラエルに対し、「軍事力や政治力」 ではなく、「経済」 によって和平をもたらそうとしました。
民主党政権の誕生により、これは道半ばで途絶えかけたわけですが、特に日本人が、本来実現すべき「平和」とは、このようなことではないのでしょうか。

戦争をなくすため、世界各国を飛び回り、必死に信頼関係を築き上げようと邁進している安倍内閣を捕まえて、「戦争法案だ」「退陣せよ」と煽り立て、暴力を振るうことが日本人が行うべきことなのでしょうか?

本当の世界平和を実現するためには、日本人にしかできないことがたくさんあります。
ですが、それを本当に推し進めるためには、日本人もまた、ある一定以上の「覚悟」を見せる必要があります。

このことで日本の国際社会における発言力も増し、本当の意味での信頼関係が築けるのではないでしょうか。

麻生内閣をつぶしたのはメディアや野党じゃありません。民主党に票を投じたあなた。一人ひとりの国民の1票なのです。
それだけの重みが、私たちが投じる一票一票の投票にはある、ということです。

今回の安保法制改正においても、第二次安倍内閣は、国民一人一人が投じた票の力でその法案の可決を実現することができました。確かに今回の法改正に於いては、半ば強引だと感じられる内容もあったかもしれません。

ですが、その強引さを批判する前に、衆参両議院選挙に於いて投じる票に、それだけの重みを感じて票を投じた人がどれだけいたのでしょうか。

麻生内閣退陣をもたらしたあの選挙から、私はずっと信念をもって自由民主党に票を投じ続けてきました。
ですから、今回の法改正において、それが実現したことに、私は大変満足しています。

批判するのは勝手です。ですが、その前に、今一度、あなたが投じる票の重みを実感してください。
本当に政権を批判する資格が生まれるのは、その後だと思います。
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