第61回 「共産主義」のルーツなど、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

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前回の記事において、ご案内いたしました通り、今回の記事では「フランソワ・ノエル・バブーフ」という人物についての記事を掲載したいと思います。

「共産主義」のルーツ

さて。どのような言葉にも、その言葉が生まれることとなった理由。「語源」というものが存在します。
「共産主義」という言葉。英語では「Communism(コミュニズム)」と記します。

この言葉の語源はラテン語の「communis」。意味合いとしては、「共同の」または「共有の」、「義務をともに果たす」という意味になるのだそうです。

この言葉を、「共同」や「共有」ではなく、「完全な平等」という意味を込めて利用し始めたのが「バブーフ」。
フランソワ・ノエル・バブーフという人物です。


フランソワ・ノエル・バブーフ

彼が歴史の表舞台に姿を現すのはフランス革命の発端となった「バスティーユ襲撃」のとき。

元々「土地台帳管理人」という仕事を行っていた彼は、領主の不正を目の当たりにしており、土地を個人が所有する当時の制度に対して疑問を抱いていたのだそうです。

フランス革命勃発の際、そこに時代の流れを感じた彼は1789年10月に帰郷し、革命運動に参加します。
1795年11月。彼が仲間と共に結成したのが秘密結社「パンテオン・クラブ」。当時の総統政府までもがこの秘密結社の結成に協力します。当時の相当政府にとって脅威であった「王党派」をけん制する目的があったようです。

このパンテオン・クラブの中で彼が発刊した「人民の護民官」の中でマレシャルという人物が起草した「平等派の宣言」を打ち出します。
この中で彼が謳ったのは「私有財産(土地)の廃止」や「譲渡」「相続」までも否定します。
Wikiの内容をそのまま掲載しますと、
これに代わる制度として彼が提示したのは、物品の共同管理に基づく配給行政であった。即ち、全ての人間、及び生産品に関する情報の登録を義務付け、現物生産品を国庫に納めさせたのち、改めて平等に分配するというものである。

との内容。これ、すなわち「共産主義」のことですね。

内容として、参考になる記事があったので、こちらをご紹介しておきます。

フランス革命大解剖
抜粋すると、一部としてこのように記されているそうです。
一般に革命とは何か。特に、フランス革命とは何か。それは貴族と平民の間、金持ちと貧乏人の間で宣言された戦争なのだ。

またさらに、「法律上の平等ではなく、事実上の平等が必要だ」と訴えたうえで、
それに到達する唯一の方法は、共同の管理を打ちたて、私有財産を廃止し、各人の才能を各人が心得ている仕事に結び付け、各人にその成果を現物で共同保管所に供給させ、分配の管理を打ちたてることである

と記されているのだそうです。

その後、バブーフは総統政府内に工作員を送り込み、政府の転覆をはかろうとするのですが、結社内に送り込まれたスパイにより事前に事態が発覚し、クーデターは失敗に終わります。

その後、彼は仲間と共にギロチンにかけられるのですが、この時にナポレオンの尽力によって死刑をまぬかれた人物が「ブオナローティ」という人物。バブーフの死より30年後、彼は「バブーフの、いわゆる平等の為の陰謀」という著書を記し、この著書の中で彼は「私有財産の否定と富の貧民への分配」という思想を、「共産主義(Communism)」として紹介します。
MARKETHACKというサイトを参考にしました)

バブーフは、自分自身の思想を「完全平等主義」と呼んでいたようで、のちの文献においてこれが「共産主義(コミュニズム)」と言い換えられるようになったのだそうです。

最後に

「バブーフ」という人物。ネット上の情報を駆使して検索をかけたのですが、彼に対する情報はあまり出てきませんね。
ですので、結果的にあまり比較しにくい情報の中から、それをご紹介する形での記事掲載となりました。

「共産主義」と「左翼」。
バブーフもまたフランス革命において「左翼(第三身分)」として活躍した人物です。
当初は、ロベスピエールともともに活動し、彼の死後、彼の思想を受け継ぐ形で「パンテオン・クラブ」は当時の総統政府に対するクーデターを仕掛けます。彼はフランス革命における「左翼」の最後の指導者だったといえるのかもしれません。
彼が築いた思想こそ「共産主義」の根源であったことを考えると・・・この二つのカテゴリーの結びつきにも「説得力」が生まれますね。

さて、次回記事では、「第二インターナショナル」および「第三インターナショナル(コミンテルン)」の変遷を追いかけることで、記事を作成していきたいと思います。
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