第321回 2016年度(平成28年度)名目/実質GDPが公表(速報)前編など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

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年間に一度しか訪れないこの決定的瞬間。
私にとっては非常に楽しみな日でもあります。本日は2016年5月21日ですが、18日、2016年度GDPが発表されました。

あくまでも速報ベースではありますが、これは私が四半期ごとに追いかけてきたカテゴリー GDPの見方 の記事や、ほぼ毎月追いかけて来たカテゴリー 物価の見方 の記事の正当性が評価される瞬間でもあります。

分析屋としての私の情報が正しかったのか、それとも誤りだったのか。これが今回行われた年度別GDPの結果によって判断されます。


先ずは、ロイターによる報道から記事にしてみます。

【ロイター記事より】
1─3月期実質GDPは年率+2.2%、5四半期連続プラス成長=内閣府

[東京 18日 ロイター] - 内閣府が18日発表した2017年1─3月期国民所得統計1次速報によると、 実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.5%、年率換算でプラス2.2%となった。5四半期連続のプラス成長となった。

ロイターがまとめた民間調査機関の事前予測では1─3月期GDPの予測中央値は前期比プラス0.4%、 年率プラス1.7%だったが、これを上回った。   プラス成長に寄与したのは主に民間最終消費支出、外需だった。

GDPデフレーターは前年同期比マイナス0.8%だった。

この結果、2016年度の成長率は実質前年度比プラス1.3%、名目同1.2%となった。

私とすると、一番肝心なのは最後の文章一文なんですけどね。

私のブログを継続的にお読みいただいている皆さんには既にご存知のことかもしれませんが、GDP統計を見る中で私が一番重要だと思っているのは、「極力人為的な計算が行われていないこと」です。

もちろんこれを完全にやれ、何てのはまず不可能ですし、どうしても人為的な計算方法に頼らなければ算出できないのもGDPに代表されるマクロ指標の特徴です。

ですが、だからこそそんなマクロ指標の中でもより人為的な計算が加えられていない指標。即ち「名目値」が一番信頼に足る情報だと考えています。

で、今回引用しているロイター記事ですが、まあツッコミどころ満載、と。おそらく政府が発表した情報を何も考えることなくそのまま掲載したのでしょうが、

「1-3月期実質GDPは年率+2.2%」

と記されていますね?
一件、「めちゃめちゃいいじょうほうじゃん!」と大喜びしてしまいそうな情報ですが、

1.この数字はあくまでも「実質GDP」であり、名目値ではない。
2.「年率」とは年率換算の事であり、そもそも1-3月期と同じ成長率が1年間続くことなどありえないこと。
(年率換算に関しては、第140回の記事 をご参照ください)
3.年率換算が行われているということは同時に「季節調整」が行われており、その季節特有の状況を計算式で算出することなどそもそも不可能である

という3つの点から、まずこの数値そのものを私は相手にして居ません。
そもそも、ロイター記事文末に掲載されているとおり、「2016年度一年間を通じてのGDP」が既に出ているのに、なぜ一番大切な年間のGDPではなくわざわざ1-3月期の実質値を年率換算したものをタイトルとして選択するのか、私にはまったく理解できません。

ちなみにロイターだけでなく、他のほとんどの報道局が同様のタイトルを選択しています。


高橋洋一のデタラメなGDP解説

このことに関して、以下の動画内で、高橋洋一氏も同様の見解を述べているのですが、



私ははっきり言ってこの人が大っ嫌いです。
例えば動画内に於いて高橋洋一氏は、私と同じように「1-3月期実質GDPは年率+2.2%」という数字が名目値ではなく実質値であることを指摘し、「本当は名目値の方が生活実感に近く大切だ」と言っています。

彼のセリフを文章化してみます。
※読む価値ないんで、枠内はとりあえず読み飛ばしてください。後程ポイントとなる部分を解説します。
今のお話があったのは、実は実質っていうやつですね。

で、あの、実は経済っていうのは名目っていうのもあって、より実感に近いのは名目だと思いますよ。
で、名目の数字を見ますと、実は前期比の、年率換算っていうのを見ると、マイナス0.1%。ですね。えっと、前期比でやるとマイナス0%っていうことなんですけど、この値を4倍しまして0.1%っていうことになってますね。

で、こういう数字見るときにまあ、GDP速報ってたくさん数字があるんですけどね。私がいつも着目しているのは、実はGDPデフレータなんです。このGDPデフレーターっていうのは、消費者物価と卸売り物価を合わせたまあ、全部の物価みたいなイメージでいいです。

でそれが、1994年以降はず~っとマイナスだったんですよ。で、安倍政権になって1年くらいしてようやくプラスになりはじめて、プラスの2~3ぐらいまでうまく行ったときもあったんですね。それなんですけど今回この数字がまたマイナスになってしまったっていうのが私がすごく懸念しているところではあります。

このGDPデフレーターで今期の1-3月期を前の年と比べるとどうかっていうと、マイナス0.6%。っていう数字ですね。これよくないですね。ちょっとこの数字だけ見ますとデフレに戻っちゃったのかなと。そんなイメージっていうか、そういう事すらありますね。

安倍政権になってからこのデフレーターはずっとプラスになってたからよかったんじゃないかと思ってたんですけど、逆にこの、前の失われた20年か25年くらいに近い数字がちょっと出てきちゃった。

アナ
「実質でこの0.5%増っていうのは、ある意味で、物価が下がった分だけ上がった様に見えてるだけ」

そうそう。だから名目の方は実際は殆ど変わっていないってことは、実際実感はよくないと思いますね。

で、そのデフレーターの数字をまたあげますとね、2014年度はね、このデフレーターが2.5%だったわけなんですよ。
これは良い数字ですよ。

次がね、2015年度。これが、1.5%になっちゃった。

今度、2016年度、またマイナスになって、これすごく嫌な数字でマイナス0.2なんですよ。
で今もうちょっと、それより大きい数字でしょ?更にマイナスな数字でしょ?

これはね、悪い状況だと思うんですね。

アナ
「ここ3年見るとだから1%ずつデフレーターが下がってきちゃった」

これはね、そこの上のどんな変数がそこに関係しているかって見ると、その上の方に公的需要ってね、公的需要っていうと政府の消費と投資合わせた数字なんですけどね。その公的需要の数字を見ると2014年度、これが2.1。

それが2015年度、1.0。それで2016年度、マイナス0.6。なんか似てるじゃないですか、これ。

アナ
「これほど・・・」

動き同じでしょ。だからこういうの分析すると、これが悪いんじゃないのと、実は思えちゃう。同じような動きでしょ?
他の見ると同じような動きってないんですよ。だからこれがしぶちんになってて、緊縮財政なんですよ。

2014年度それすぐに税金巻き上げちゃったっていうのがあってその後。消費増税して、そして消費を崩して、その後段々消費は持ち返していくんですけど、その後の財政支出、2015年、16年度、この2年度で財政支出をしない。だから全然持ち上がらない。そんな感じ。

アナ
「決算見ると、確か2013年度がポンと上がったんですけどその後ってちょっとずつ減ってるんですよね。でそれが社会保障はどんどん増えてるから、実際使ってる真水がどんどん減っているような」

ですからね、財政の方がちょっと悪さしてて、オペレーションがちょっと間違ってるんじゃないかなっていう風にこの数字からは見えるんですね。ですから財政の方もうちょっと出してもいいと思うんですよね。

で今国債で私教育国債の話なんかしてますけどね。財政再建ができてなくて今でも財政危機だっていう人いるんですよ。それ、嘘ですよ。要するにマーケットに国債がない状態なんですよ。マーケットに1000兆あるんですけど、日銀が400兆円以上持ってるとか、ほんでほかの所にも手放せないなんて言ってもう、国債不足なんですよね。

こういう時に国債を出して、国債を出しつつ政府支出を出すっていうのがまあ常道なんですよね。王道なんでまあそれをやるべきってのがこの数字から見えてくるんじゃないかなって私は思ってるんですね。

アナ
「むしろ今千載一遇の好機っていうか」

ですよ。低金利っていうか、ゼロ金利でしょ?
こんな時に投資しない人いませんっていう話ですよ。こういう時にはどんどん投資しましょうと、

アナ
「これ、民間はこの金利に敏感だなっていうのが、民間住宅ってものすごく伸びてますよね。」

住宅金利があの、金利が安いから住宅ローンが安いからってからほとんどゼロとか0.何%ととか1%切ってるの多いじゃないですか。それはそれで出るんですよ。

でもね、民間はちょっと出にくいんですよ。住宅投資以外の設備投資だと先が不安なんですね。
今ちょっといいけど、この2~3年度どうなんですかっていうと不安なんですね。そういう時には先に出るのは実は政府です。

政府はそういうこと気にすることなくて、先に行って民間を呼び水の様にしたくなる。だから民間の呼び水になる、政府が出ていくって言うのがセオリーなんですけどね。それをちょっとしない、やらないっていうと、日本経済ちょっと、先行き不安ですね。

きりがないのでこのあたりで。

彼、「名目が大切だ」と言及した後で「私がいつも着目しているのは、実はGDPデフレータなんです」と発言しています。

私もGDPデフレータを見ることはは確かに大切だと思います。このことは、第218回の記事 でもご説明した通りです。

ですが彼、まずGDPデフレーターについて、以下の様に言及しています。

 「GDPデフレーターっていうのは、消費者物価と卸売り物価を合わせたまあ、全部の物価みたいなイメージでいいです」

いやいやいや・・・おたく、曲りなりににも経済学者を名乗ってるんでしょ? 全然違うんですけど。


高橋洋一のでたらめな実質GDP解説

「GDPデフレーター」っていうのは、そもそも「名目GDP」を「実質GDP」で割ったもの。
物価が下落すれば分母である実質GDPが上昇しますのでGDPデフレーターも下落しますし、逆に上昇すれば分母である実質GDPは下落しますので、GDPデフレーターは上昇します。

ではその「実質GDP」とは何ぞやと申しますと、「名目GDP」を「消費者物価指数(持家に帰属する家賃を除く)」で割ったものです。GDPに於いて下落するとされる物価はこの「持家に帰属する家賃を除く消費者物価指数」のことです。

実質GDPの分母に来るものが消費者物価指数ですから、物価である消費者物価指数が下落すれば実質GDPの値は大きくなり、消費者物価指数が上昇すれば実質GDPは小さくなります。

ですので、肝心なのはこの「消費者物価指数」が一体どのような理由で下落し、どのような理由で上昇したのか、という事。

例えばエネルギー以外の物価は上昇しているのに、エネルギーが大幅に下落したため消費者物価全体を引き下げてしまったとか、10-12期は生鮮食料品が高騰したけれども1-3月期は正常に戻っただとか、こういう特殊な事情がGDP統計では捕捉し切れていないんですね。

これは、私がカテゴリー 物価の見方 に於いてしつこいほど消費者物価指数の詳細を追いかけている理由の一つでもあります。

高橋洋一は、こういった消費者物価指数の側の事情をまったく把握せず、完全に憶測でGDP統計について口走っていますから、内容はとても経済学者の発言とは思えないほどに稚拙なものとなっています。


輸出入デフレーターを完全に無視する高橋洋一

輸出入に於ける実質値について影響を与えるのは国内の物価ではありませんし、為替変動も大きく影響してきますから、輸出入に関しては国内のGDPとは異なる算出方法が用いられます。

GDPを考える場合、輸出入に関しては、輸出はGDPに加算され、輸入はGDPからマイナスされます。

ですから、いくら輸出が増えたところで、輸入される品目の総額が輸出を上回れば、輸出入はGDPに対してマイナスの影響を与えます。日本国内の消費活動が活発で、いくら内需が活発であったとしても、輸入額が比較期間と比べて上昇すれば、GDPにはマイナスの影響を与えるのです。

例えば今回発表された2016年度1-3月期の輸出入を名目と実質で掲載してみます。

【2016年度1-3月期輸出入GDP】
名目輸出額
前期比 5%
前年同月比 7.5%

名目輸入額
前期比 7.9%
前年同月比 8..4%

実質輸出額
前期比 6.1%
前年同月比 2.1%

実質輸入額
前期比 1.3%
前年同月比 1.4%

解りますか?
1-3月期のデータとして、名目では前期比、前年同月比とも輸出よりも輸入の方が前年同月比が高くなっています。
つまり、輸出入の項目は名目GDPに対してはマイナスの影響を与えています。

所が、実質値ではその値が大きく逆転していますね?

前期比、前年同月比とも輸出が輸入を上回っているのです。つまり、輸出入の項目は実質GDPに関してはプラスの影響を与えているのです。年度全体に関しては事情が異なっていますが、1-3月期に於けるGDPデフレーターに関する高橋洋一氏の解説がいかに的外れなものかということはご理解いただけると思います。


高橋洋一のでたらめなGDPデフレータ解説

消費者物価指数や輸出入デフレーターの側面から考えても高橋洋一氏の言っていることがいかにめちゃくちゃな内容なのかということはご理解いただけると思うのですが、もう一つ。

彼は2016年度のGDPデフレーターに関して以下のような発言をしています。
GDPデフレーターで今期の1-3月期を前の年と比べるとどうかっていうと、マイナス0.6%。っていう数字ですね。これよくないですね。ちょっとこの数字だけ見ますとデフレに戻っちゃったのかなと。そんなイメージっていうか、そういう事すらありますね。

安倍政権になってからこのデフレーターはずっとプラスになってたからよかったんじゃないかと思ってたんですけど、逆にこの、前の失われた20年か25年くらいに近い数字がちょっと出てきちゃった。

ですが、ちょっと待ってください。

改めて2016年度1-3期のGDPを見てみましょう。
【2016年度1-3期GDP】

名目GDP
前年同月比 0.8% 
前期比 -0.0%

実質GDP
前年同月比 1.6%
前期比 0.5%

GDPデフレーター
前年同月比 -0.8%
前期比 -0.6%

年率換算に関してはフィクションの数字ですからここには掲載しません。冒頭でご説明しましたね?

さて、こちらのデータに関して、高橋洋一はアナのコメントに続いて以下のような解説をしています。
アナ
「実質でこの0.5%増っていうのは、ある意味で、物価が下がった分だけ上がった様に見えてるだけ」

そうそう。だから名目の方は実際は殆ど変わっていないってことは、実際実感はよくないと思いますね。


ここで、再度
を振り返って見ます。

「名目GDP」と「実質GDP」、そして「GDPデフレーター」の関係は、

名目GDP=購入総額
実質GDP=購入数量
GDPデフレーター=購入単価

を意味しています。日本国内にあるすべてのサービス・品目を同じ一つの単位で表すために「GDPデフレーター」というものが用いられ、その販売総数として「実質GDP」という値が用いられているのです。実質GDPに関しても、全てを同じ数量単位で表すことは出来ませんから、その数量という単位を「円」で表しているわけです。

このことを踏まえて2016年1-3月期の数字を振り返って見ますと、

「前期比」では
名目GDP(購入総額:-0.0%)=実質GDP(購入数量:0.5%)×GDPデフレーター(購入単価:-0.6%)

「前年同月比」では
名目GDP(購入総額:0.8%)=実質GDP(購入数量:1.6%)×GDPデフレーター(購入単価:-0.8%)

という計算式で考えることができます。
前期比の場合、確かに数値はマイナスがついていますから、決して好ましいものでありません。ですが、高橋洋一自身が言っている様に、あくまでもこの数字は「殆ど変わっていない」のです。

ですが、単価が下落したおかげで購入数量は増えきちんと前期とほぼ同等の金額が消費されているのです。
もし本当にこの数字を「実際実感はよくない」と消費者が感じたのであれば購入数量は減少するのではないでしょうか?

飽くまで私は様々な人為的な手が加えられた「実質値」など眉唾ものだと考えていますが、高橋洋一の土俵に上がって考えるとすればの話です。

その上で実質純輸入額が増えており、日本国内の実質値(消費数量)から差し引かれていますから、この輸入額分を差し引いて考えると日本国内で起きた消費数量は実際にはもっと多いはずです。当然これにデフレーター(消費単価)をかけた金額はプラスになります。

増して「前年同月比」で考えれば購入単価こそ下落していますが、「購入数量」も「購入総額」も共に増えています。前期比同様実質純輸入(消費数量)を差し引かれた上で、です。これを以て「実際実感はよくない」などという評論が果たして的を射ているのでしょうか?


日本の目指すヴィジョンのデタラメ解説

ここは、まず高橋洋一のデタラメヴィジョンを引用してみます。
財政の方がちょっと悪さしてて、オペレーションがちょっと間違ってるんじゃないかなっていう風にこの数字からは見えるんですね。ですから財政の方もうちょっと出してもいいと思うんですよね。

で今国債で私教育国債の話なんかしてますけどね。財政再建ができてなくて今でも財政危機だっていう人いるんですよ。それ、嘘ですよ。要するにマーケットに国債がない状態なんですよ。マーケットに1000兆あるんですけど、日銀が400兆円以上持ってるとか、ほんでほかの所にも手放せないなんて言ってもう、国債不足なんですよね。

こういう時に国債を出して、国債を出しつつ政府支出を出すっていうのがまあ常道なんですよね。王道なんでまあそれをやるべきってのがこの数字から見えてくるんじゃないかなって私は思ってるんですね。

常道に王道ねぇ。。。

この人、完全に「目的」と「手段」が入れ替わってますよね。
日本国が目指すべき将来、ヴィジョンとは、民間が政府に促されずとも、自ら受容を生み出して自立できる経済体制を築くことです。

これは高橋洋一自身も書いていますが、もし民間がこれができていないのであれば民間ではなく政府が「民間の呼び水になる、政府が出ていくって言うのがセオリー」となるわけです。

ですが・・・笑っちゃいたくなりますね。

では、2016年度の「民間消費支出前年度比」はどうなっているでしょう。

【2016年度民間最終消費支出】
民間最終消費支出前年度比
名目 0.3%
実質 0.6%
デフレーター -0.3%

家計最終消費支出
名目 0.3%
実質 0.6%
デフレーター -0.3%

家計最終消費支出(持家の帰属家賃を除く)
名目 0.3%
実質 0.4%
デフレーター -0.2%

この年度単位のGDPについて、高橋洋一は以下の様にも言っています。

そのデフレーターの数字をまたあげますとね、2014年度はね、このデフレーターが2.5%だったわけなんですよ。
これは良い数字ですよ。

次がね、2015年度。これが、1.5%になっちゃった。

今度、2016年度、またマイナスになって、これすごく嫌な数字でマイナス0.2なんですよ。
で今もうちょっと、それより大きい数字でしょ?更にマイナスな数字でしょ?

これはね、悪い状況だと思うんですね。

悪い状況ねぇ・・・。

例えば高橋洋一のいう2016年度の数字を私が解説すると、

 デフレーターが0.2%下落したおかげで名目GDPが1.2%上昇し、実質GDPは1.3%も成長したんですよ。
 特にこの成長を牽引しているのは民間の消費で、二年連続で名実ともにプラス成長を果たしたんです。

とこんな感じでしょうか。
特に民間住宅はその傾向が顕著で、名目で6.2%、実質で6.5%の前年度費を記録しています。これを高橋洋一はこんな風に表現しています。

住宅金利があの、金利が安いから住宅ローンが安いからってからほとんどゼロとか0.何%ととか1%切ってるの多いじゃないですか。それはそれで出るんですよ。

でもね、民間はちょっと出にくいんですよ。住宅投資以外の設備投資だと先が不安なんですね。
今ちょっといいけど、この2~3年度どうなんですかっていうと不安なんですね。

どうしてもアベノミクスの成果が出ていないことにしたいんでしょうかね?
言ってることがめちゃくちゃです。

例え金利が低いことが原因であったとしても、「住宅」って民間人が行う買い物の中では、人生の中で最も大きな消費物です。
金利が低くなっただけの理由でおいそれと購入するわけにはいかないんですよ。

で、「民間住宅」の消費が伸びているのに、なぜか高橋洋一は「民間はちょっと出にくいんですよ」と。は? 出てるのは民間住宅なんですが。で、返す刀で「住宅投資以外の設備投資だと先が不安なんですね」とか。

いやいやいや。「民間住宅」ってそもそも企業じゃなく「家計」からの支出の事なんですけど。
「民間企業」の支出は別に「民間企業設備」っていう項目があって、その数値も前年度比で2.3%を記録しているんですけど。

高橋洋一はどうしても「消費増税」が失敗であったことにしたくて仕方ないんですよ。

消費増税が失敗で、消費増税が行われて早まる3年経過しているにも関わらず、未だに消費増税の影響から抜け出せていなくて、国民の消費は低迷していて、民間の代わりに政府が消費を増やし、国債を発行しなければならない状況でなければ都合が悪いんでしょうね、何か。

民間の経済が活性化しつつあるのなら、政府が歳出を減らしても別に問題はないんですけど。
政府が歳出を減らしているにも関わらず、民間が発展できているのなら、それはまさにアベノミクスが成功していることをはっきり示しているんじゃないでしょうかね?

なんであんな奴が重宝されるのか、私にはまったく理解できません。


さて。次回は同じ情報を、今度は高橋洋一フィルターを外して、もう少しわかりやすくまとめてみたいと思います。


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