第287回 教育勅語から見る現代の日本政治の最大の問題点など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

ランキングサイト

この記事のカテゴリー >>教育勅語


私、これまでシリーズとして、十五年戦争(日中戦争)の原因と結果 というタイトルで、「太平洋戦争」に関して、特に「日本と中国がなぜ戦争を起こすに至ったのか」という視点に着目して長らく記事を作成してきました。

ここを調査するに至った過程として、様々な理由を私は記しているのですが、たぶんこれまでに記していないであろう、理由の一つとして、ここを明確にしなければ、現在の日本の政治の問題点を本当の意味で知ることができないのではないかと感じ、どちらかと言えば「必要性に駆られて」作成したシリーズです。

カテゴリータイトルとして、なぜ日本は第二次世界大戦(大東亜戦争)を起こしたのか というカテゴリーの子カテゴリーにはしていますが、内容は全て一緒。

どちらの視点からも通用する記事だと思っていますので。
ですが、今回の記事は外伝的に、あえてなぜ日本は第二次世界大戦(大東亜戦争)を起こしたのか に対してダイレクトにつなぐ記事としています。

表現がすごく難しいのですが・・・前提として、「自虐史観」の問題があります。
フラットに考えていただきたいのですが、スタート時点には「色」を付けないようにすることが大切です。

根本として、第二次世界大戦(大東亜戦争/日中戦争)で、日本が本当に「悪」であったのか、それとも「正義」であったのかという問題はとりあえず脇に於いてほしいのです。

元々、私たちは何も知らない。彼の大戦がどの様な大戦であったのか、ひょっとしたら日本が参戦していたのかどうかという事すら、知らない。頭の中をそういう思考状態にしてみてください。

そして、1939年に欧州で「第二次世界大戦」という戦争が発生したらしい。
1941年に日本もこの戦争に参戦した「らしい」。

日本が良いとか悪いとか、まったく関係なく、初めてそういう情報を知ったと、そう仮定してみてほしいのです。ああ、そういう歴史があったのだ、と。


現在の日本国民の思考パターン

現在の日本国民は、なぜかそうではなく、「日本はあの戦争で『悪いことをしたのだ』」と、そういう前提条件で物事を考えてしまいます。そしてこれを否定する人たちは逆に「日本はよいことをしたのだ」という前提で歴史を語ろうとします。

「日本はあの戦争で『悪いことをしたのだ』」という前提で議論をスタートするのはまさに「色眼鏡」をかけて現在を直視するようなもの。だけど、現実を調べてみると、もしくは調べた人から話を聞くと、「日本はあの戦争で『悪いことをしたのだ』」という前提で議論をスタートする人たちの考え方が「何かおかしい」ということに気づかされます。

そうするとこれを否定する人たちは、「あいつらの言っていることはどうやら間違っているらしい」という前提で物事を見ようとし始めます。

そして、「日本は本当はよいことをした(白人の占領下にあった東南アジアの国々を救い出した)んだ」という視点ですべてを語ろうとし始めます。


ただ、一つ言えるのは、元々敗戦国である日本は、その出始めが「自虐史観」からスタートしていますし、「そうではないんだ」ということを悲観論者たちに対して納得させるためには、まずはその「自虐史観」を徹底的に崩壊させることからスタートしなければなりません。

これを崩した上で、改めてお互いの意見の中で「極論」に相当する部分をすり合わせていく必要がある筈なのです。
ところが、所謂「自虐史観」を唱える人たちは、そうではない側の人たちが、自分たちのいったことを

 「これは極論であり、必ずしも正しいとはいえない」

ということを認めると、なぜかこの「極論であり」という部分をごそっと外し、

 「あいつらは平気でうそをつく」

と捻じ曲げてしまうのです。そして、

 「あいつら嘘をついたんだから、自分たちが言っていることが正しいに決まっている」

と。

この様な会話が、日常会話だけでなく、なんと「国会」でも平気で繰り広げられているわけですね。


教育勅語から見る現代の日本政治の最大の問題点


上動画は、社民党福島瑞穂議員が、「教育勅語」をやり玉に挙げて、防衛大臣である稲田朋美議員を攻撃している様子です。

福島議員は、教育勅語の一部分である、

「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し 以て天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂すべし」

という一文のみを切り取って、稲田大臣に、「あなたはこの文章も正しいと思っているのか」と聞いています。
ですが、稲田大臣は「教育勅語全体に流れている精神は大切にしなければならない」と答えます。

ではこの文章。いったいどのような内容なのかと申しますと、

「一旦(いったん)」とは、ひとたびとでも言い表した方が現代語としてはしっくりくるかもしれません。

「緩急」とは、デジタル大辞林によりますと、「差し迫った事態。危急の場合」と記されています。

「義勇」とは「正義と勇気」のこと。

「天壤無窮󠄁」とは、もともと日本の神話に於いて、天照大御神が発したとされる言葉、即ち

「葦原の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂の国は、これ吾が子孫(うみのこ)の王たるべき地(くに)なり。宜しく爾(いまし)皇孫(すめみま)就(ゆ)いて治(しら)せ。さきくませ。宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、まさに天壌(あめつち)と窮(きわま)り無けむ」

という言葉に由来するもので、「天地と共に永遠に極まりなく続く様」の事を云うのだそうです。
上記引用で「天地と共に永遠に極まりなく続く」とされているのは、「天照大御神の子孫が王として納める地(くに)」のことで、即ち日本の事。

「皇運」という言葉は辞書で引くと「天皇・皇室の運命」とありますが、上記引用例から考えると、「天壤無窮󠄁の皇運󠄁」という言葉は、「天孫降臨の時代より続く歴代の天皇が治める世」と言った解釈の方が適切なのではないでしょうか。

即ち、「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し 以て天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂すべし」とは、

「ひとたび危急の事態が起これば、正義の心と勇気をもって公の為に尽くし、神話の時代からずっと栄え続けたこの国の為、その一助となりなさい」

といった意味合いになるのではないでしょうか。
福島瑞穂を筆頭とする「自虐史観」の持主達は、教育勅語にあるこの言葉が彼の大戦に於いて国民を戦争へと駆り立て、「第二次世界大戦」という大惨事を招いたのだと、こう主張しているわけです。

そして、「そんな教育勅語を礼賛する人が防衛大臣という役職に在るのはおかしい」と。

ですが、ここでちょっと待っていただきたい。

確かに、第二次世界大戦に於いて、たくさんの日本人の命が巻き込まれ、対戦国なった米国や中国でも沢山の人がその命を失いました。ですが、いかがでしょう。

もう一度 こちらのシリーズ を読み返していただきたのです。

本当に「悪」であったといえるのはどの国でしたか?
中国に渡った居留民ではありますが、罪もない日本の民間人を虐殺し、その「人」としての尊厳を著しく傷つけたのは誰でしたか?

蒋介石のデマをうのみにし、本当の「悪」であったはずの蒋介石を支援し続け、短期間で終結したはずの日中戦争を泥沼状態へおと追い込んだのはどの国でしたか?

大本営陣営が大変な事態へと陥らない様に必死に頭を悩ませ、時に日本人同士で喧嘩しながらも妥協点を探り、交渉を続けてきたはずの日本に対し、資源の入手ルートを完全に断ったうえで

「いや、あれ、交渉だったの?
私たちはてっきり事前交渉だと思ってたんだけど?
もう一遍最初から交渉をやり直そうよ」

と言って日本に開戦を最終決断させたのはどこの誰でしたか?

時代が時代ですから、確かに

「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し 以て天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂すべし」

という言葉の中に、「戦地へ赴く」という「公」もまた想定されているかもしれません。
ですが、「関東大震災」や「昭和金融恐慌」「昭和恐慌」などは「緩󠄁急󠄁」ではないのでしょうか?

戦後、現在の日本でいえば、東日本大震災、熊本震災、阪神大震災、リーマンショック、もっと言えば1998年から13年に渡って死者の数が年間3万人を超え続けた「自殺問題」まで含めて、「緩急」ではないのでしょうか?

被災し、または社会現象に巻き込まれた人々に「正義の心」と「勇気」を以て手を差し伸べることは「義勇󠄁公󠄁に奉」する行為ではないのでしょうか。そういったものをひっくるめて、国全体として皆が繁栄していく社会こそ「天壤無窮󠄁の皇運󠄁」なのではないのでしょうか?

ここに、

 「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し 以て天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂すべし」

という教育勅語に含まれる一文が、日本を彼の戦争に駆り立てたんだという「自虐史観」。
そして、「日本軍が韓国や中国に『侵攻』したんだ」という根拠のない妄想が、あそこまで福島瑞穂をして稲田大臣を責め立てさせる「歪んだ偽善行為」を正当化させているのではないでしょうか?

ですが、その妄想を外して、改めて

 「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し 以て天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂すべし」

という一文に目を通してみましょう。

教育勅語

間違っても先人たちが大切にしてきた志、「修身」をあそこまで馬鹿に出来るような歪んだ考え方にはならないはずです。

そういえば福島瑞穂、「共謀罪」についてもピンポイントで沖縄基地問題で「デモ」という名の暴力行為を画策する連中を擁護する発言を行っていましたが・・・あの人の頭の中はいったいどんな構造になっているのでしょうか。

余りにも醜いですね。

次回記事では、改めて「教育勅語」全文に目を通してみます。


TOP教育勅語第287回 教育勅語から見る現代の日本政治の最大の問題点

このエントリーにお寄せ頂いたコメント

URL:
コメント:
 

スポンサードリンク

Copyright © 真実を問う!データから見る日本 All Rights Reserved.
ほったらかしでも稼げるFC2ブログテンプレート [PR]