第224回 平成28年(2016年)10月消費者物価指数速報③/品目別指数②など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

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第223回 平成28年(2016年)10月消費者物価指数速報①/品目別指数①

「教養娯楽」分野のフィルタリング

前回に引き続いて、2016年10月度消費者物価指数の内、「教養娯楽」の分野を分析してみます。

 教養娯楽用耐久財
  テレビ -17.9(9月:-18.6)
  携帯型オーディオプレーヤー 0.0(9月:-1.6)
  電子辞書 0.1(9月:-1.6)
  ビデオレコーダー 2.7(9月:0.9)
  パソコン(デスクトップ型) -3.5(-0.7)
  パソコン(ノート型) -5.1(-2.3)
  プリンタ 6.5(-53.9)
  カメラ 4.8(4.7)
  ビデオカメラ 2.9(1.8)
  ピアノ 0.0(0.0)
  学習用机 3.3(3.3)

プリンタの変動幅ははっきり言って異常ですね。
どのような計算をすればここまで変動にぶれが生じるのか、私には理解できません。

パソコンは「デスクトップ型」「ノート型」ともに下落幅が拡大していますね。
パソコンの物価変動に関しては、第209回の記事 でもお伝えしましたように、他の消費者物価に先駆けて、POSデータ等を利用した、どちらかというとミクロベースから収集しているようなデータなので、この信ぴょう性はそこそこ高いと思われます。

電子情報産業協会 様データより引っ張ってくることが出来はするのですが、現時点ではまだ10月データは公表されていません。

テレビ情報も同じ電子情報産業協会 様によって公開されているのですが、同じくまだ10月データは公表されていません。

ちなみに、前回、9月のデータは上げていませんでしたので、これを引っ張ってきますと、こんな感じです。

テレビ

【9月のテレビ出荷台数及び前年同月比】
 薄型テレビ(総数)
  数 量 374
  前年比 106

  29型以下
   数 量 78
   前年比 82.2
  30~36型
   数 量 115
   前年比 97.7
  37~49型
   数 量 121
   前年比 142.9
  50型以上
   数 量  60
   前年比 108.1

数量の単位は『千台』です。

見ての通り、売り上げ総数が前年同月比で増加しています。

内訳では小型になるにしたがって売り上げ台数は減少。大型、特に37~49型 の増加量が多くなっています。

「消費者物価」が増加する要素万点なんですが、なぜ「消費者物価指数」では減少しているんでしょうね?


「教養娯楽用耐久財」全体で考えますと、ウェイトは2とわずかにすぎませんが、さすが53.9%のマイナスから6.5%まで増加したプリンターの影響は大きいと思います。

ウェイトが一番大きいのはテレビで、マイナス幅は1.3%縮小していますから、ここの影響も大きいでしょう。
教養娯楽用耐久財のマイナス幅が2.3%縮小した理由は主にこの2つだと考えられます。


「教養娯楽用品」のフィルタリング

「教養娯楽用品」はアイテム数が結構多いです。

教養娯楽用品

 文房具
  ボールペン
  ノートブック
  はさみ

 運動用具類
  ゴルフクラブ
  グローブ
  テニスラケット
  釣ざお
  トレーニングパンツ
  水着
  競技用靴

 玩具
  家庭用ゲーム機(据置型)
  家庭用ゲーム機(携帯型)
  ゲームソフト
  人形
  玩具自動車
  組立玩具

 切り花
  切り花(カーネーション)
  切り花(きく)
  切り花(バラ)

 他の教養娯楽用品
  記録型ディスク
  メモリーカード
  コンパクトディスク
  ビデオソフト
  ペットフード(ドッグフード)
  ペットフード(キャットフード)
  ペットトイレ用品
  鉢植え
  園芸用土
  園芸用肥料
  電池
  プリンタ用インク

全部数字を掲載すると脳が沸きそうな感じになるので、まずは「小分類」ごとに数字を掲載してみます。


【教養娯楽用品】

 文房具 1.3(9月:1.7)
 運動用具類 4.0(9月:-0.8)
 玩具 -2.7(9月:-2.2)
 切り花 3.7(9月:0.7)
 他の教養娯楽用品 0.6(9月:1.0)

影響が大きいのは「運動用具類(ウェイト:52)」と「切り花(ウェイト:31)」の二つですね。
それ以外は上げ幅が縮小、もしくは下げ幅が拡大しています。

運動用具類に関しては-0.8が4.0にまで拡大していますね。


【運動用具類】
  ゴルフクラブ 31.1(9月:6.6)
  グローブ 7.5(9月:7.5)
  テニスラケット 2.3(9月:2.4)
  釣ざお 1.4(9月:-0.2)
  トレーニングパンツ -6.4(9月:-8.1)
  水着 2.2(9月:-0.1)
  競技用靴 5.9(9月:2.8)

ゴルフクラブ・・・すごいですね。
他に釣り竿がマイナスから一気に1.6%の上昇、水着が同じくマイナスから一気に2.3%の上昇、競技用靴も3.1%上昇幅を拡大させています。

ゴルフクラブはウェイトが8、釣り竿が11、水着が6、競技用靴が9です。

ゴルフをする人のペルソナを想像すると、なんとなく「なぜ増えたのか」という理由が想像できますね。
富裕層が余分に使うことができる資金が増えた・・・ということでしょうか。


【切り花】
「切り花」っていうと、利用する人のペルソナはイメージしにくいですが、ではどんな花が買われたのか、ということを見ると、少し事情が見えてきます。

 切り花
  切り花(カーネーション) 3.7(9月:0.7)
  切り花(きく) 10.1(9月:-0.4)
  切り花(バラ) 2.4(9月:0.7)

上昇幅はどれも大きいのですが、目立つのが「きく」ですね。
マイナスから一気に10.5%上昇。「きく」でイメージされるのはやはり弔辞です。

あくまでも想像ですけどね。
とはいえ、きくだけでなく、カーネーションも、バラうも増加しています。

ただ、この「切り花」の分野は時折マイナスをつけることがありますが、通年でプラス成長している分野です。

そう考えると、「教養娯楽用品」への影響が大きかったのは「運動用具類」の上昇によるものが大きいということになりますね。


【教養娯楽サービス】
さて。もう一つ、9月と比較して0.4%上昇幅を拡大させたのがこの分野です。
この分野も品目数が多いので、まずは小分類別に掲載します。

教養娯楽サービス

  宿泊料 2.3(9月:2.3)
  パック旅行費 8.2(9月:1.7)
  月謝類 0.6(9月:0.6)
  他の教養娯楽サービス -0.1(9月:0.0)

宿泊費に関しては、先月より引き続きの2.3%成長ですね。
大きいのは「パック旅行費」。品目は「外国パック旅行」のみです。

宿泊費が国内旅行、パック旅行費が海外旅行というイメージでしょうか。
パック旅行費は6.5%上昇幅を拡大しています。

他は横ばい、もしくは下落していますから、大きいのはこの旅行費ですね。
だだ、旅行費に関しては、2015年の夏場に海外旅行が下落する時期があったものの、ここも継続的に上昇しています。

6月は前年同月で10.3、7月が7.4、8月が6.9%の昨対です。


「消費者物価指数」が記事にされる場合、どうも「物価が下落している局面」にのみ注目が集まってしまいますが、きちんと上昇している分野にも着目してニュース記事を作らないと、私たち民間人が正しく情報を判断することはできません。

マスコミにはそういう責任を実感してほしいです。


次回記事では、その他、特に「エネルギー費」の側面に着目して記事を作成してみたいと思います。


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