第205回 平成28年(2016年)9月消費者物価指数速報/コアコアCPI下落の理由①など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

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先週末(2016年10月28日)、2016年度9月分消費者物価指数が発表されましたので、今回はその内容について記事にしたいと思います。

とは言え、先月の様に具に記事にしていては記事数が大変な量になってしまいますので、詳細は先月(8月分)の記事を参考にしていただくとして、今回はもう少しポイントを絞った記事を作成したいと思います。

参考までに、先月の記事へのリンクを掲載しておきます。

第178回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報①<総合>
第179回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報②<食品・住居・交通・通信>
第180回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報③<教養・娯楽>
第181回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報④<光熱・水道><諸雑費><保健・医療><被服及び履物>
第182回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報⑤<家具・家庭用品>
第183回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報⑥<教育><総括>

各リンク先の末尾に掲載している< >書きは、それぞれのページに掲載している「10大費目別」の項目名です。
「消費者物価指数(CPI)」は、「生鮮食品を除く総合(コアCPI)」「食料およびエネルギーを除く総合(酒類を除く)(コアコアCPI)」物価指数以外に、上記の「10大費目」が公表されています。

先月の記事としては、それぞれの費目を更に「品目別」に絞って詳細を調査し、その評価を記事にしました。
順番は「ウェイト順」に並んでいます。「ウェイト」とは、それぞれの費目が消費者物価指数全体に占める割合のようなもので、「重要度」順に並んでいると思ってください。


2016年度9月分消費者物価指数

今回の記事でも、まずは「総合」から消費者物価指数(前年同月比)から見てみます。

総合
8月分 -0.5%
9月分 -0.5%

生鮮食品を除く総合
8月分 -0.5 %
9月分 -0.5 %

食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
8月分 0.2%
9月分 0%

今月の消費者物価指数の特徴としては、昨年より悪化の一途をたどってきた「総合」と「生鮮食品を除く総合」の2項目が漸く下げ止まり、「前年同月比」では横ばいになったということ。(といっても『下落している』といいう事実に変わりはありません)

一方で、こちらも同じく「下落」の一途をたどっていた「食料を除く総合(コアコアCPI)」が、ついに0%成長(こちらは指数ベースで横ばいです)となってしまったということ。

時にコアコアの0%成長は、私の記事を見て、「それでも消費は下落している」説を唱え続ける人に対しては、恰好の餌を与えたようなものです。


「消費者物価指数」がこれまで下落し続けてきた理由

「消費は増えていない説」を取る人にとって見てれば、「消費者物価指数の下落」を「消費増税のせい」としたいわけですが、実は継続的に「消費者物価指数」が下落している理由は、私の記事では散々取り上げているとおり、「エネルギー価格の下落」に原因があります。

【2016年9月までのガソリン価格・原油価格の推移(1年分)】
原油・ガソリン・為替2015年10月~2016年9月

こちらはちょうど第162回の記事 で掲載した昨年10月から一年間の「原油価格」と「ガソリン価格」の推移です。当時の記事の関係で為替相場も掲載しています。

今回参考にしていただきたいのは国内のエネルギー価格の指標ともなる「ガソリン価格」ですので、グラフ中青いラインをご覧ください。

【2014年~2015年にかけてのガソリン価格の推移】
ガソリン価格・為替比較(2014~2015)

こちらはそこからさらに遡った過去データ。
「為替相場」と「ガソリン価格」を掲載していますが、このうち「ガソリン価格」に相当する青いラインをご覧ください。

見ていただければよくわかると思うのですが、原油価格下落由来で「ガソリン価格」が下落し始めたのは2015年6月から。
もっと言えば2014年10月から急落はスタートしているのですが、15年2月にはいったん上昇に転じていますので、今回の比較対象としては2015年6月以降の下落を対象とします。

2016年3月より、再び上昇し始めてはいるものの、3月を上回るガソリン価格を付けている16年度4月、5月、6月のどのガソリン価格を見ても、前年2015年同月のガソリン価格は下回っています。

このことが、「ガソリン価格」だけでなく、「灯油」や「電気代」を含む統計に表れるすべての「エネルギー価格」の下落へとつながっているのです。

また、「ガソリン価格の下落」は「原油価格」そのものの下落が理由ですから、海外で生産や輸入コストも当然下落していますから、「輸入物価」全体の値もまた下落しています。

ですが、2015年11月をピークとして、エネルギー価格を含まない「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合(コアコアCPI)」もまた下落に転じているため、「消費が減退している」ことを主張したい人たちはこのことを以て、「ほら見ろ、やっぱり消費増税の影響はあったじゃないか」と主張しているわけです。

今回も同様に、「コアコアCPI」は下落していますから、今回の記事では、「なぜコアコアCPIは下落しているのか」というポイントに絞って記事を作成してみます。


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