第187回 2016年度8月次税収(消費税収・所得税収等)が発表されました②など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

ランキングサイト

この記事のカテゴリー >>日本の税収の見方


<継承する記事>第186回 2016年度8月次税収(消費税収・所得税収等)が発表されました①
それでは、前回に引き続き、2016年度8月次税収についてチェックしてみます。

【2016年度8月次税収】
平成28年度 8月末租税及び印紙収入、収入額調 財務省

一般会計税収トータルで見ますと、8月の税収が前年同月比97.8%、累計で95.8%となっています。
7月が単月で91.5%、累計で94.9%ということでしたから、どちらも回復はしていますが、マイナスっていうのはちょっといただけませんね。

ちなみに「一般会計税収」っていうのが、所謂「日本国政府」の総予算のことです。


【法人税収について】
マイナス要素として大きいのは「法人税」でしょうか。

ただ、調べてみますとこの「法人税」。申告回数が事業年度決算月のみの年1回。申告期限が決算月より2か月間猶予されていますね。また、前年の納税額が20万円を超える場合は中間申告を行う必要があるとされていますから、多くても年2回。つまり、申告頻度が他の税制に比べて少ないんですね。

法人税。累計で33.2%となっていますが、前月までで税収の還付等も多く行われているようですので、この様なことが影響しているものと思われます。

累計ベースですと、法人税が金額で前年比約2700億円のマイナス。一般会計全体のマイナス分が5700億円ですから、一般会計税収の半分以上が法人税のマイナス分によるもの、ということになります。

ただ、政府予算ベースですと法人税は113%増、一般会計全体で102.3%となっていますから、こちらは順調である、ということではないでしょうか。


【所得税について】
所得税の場合、「源泉分」と「申告分」の2種類の所得税があります。

「源泉分」とは所謂給与所得から徴収される所得税のこと。
事業主等勤め人ではない人で、確定申告を行う必要がある人はもう一つの「申告分」に集計されています。

「申告分」に関しては、確定申告を行う必要があるのは年1回ですので、こちらも法人税と同じく申告頻度が他の税収より少なくなっています。ただし、確定申告については、一部「予定納税」を行うことが認められている人がいて、予定納税は7月と11月に行われています。

ですから、申告分の納税は7月に初めて行われ、遅延分が8月に納税されているものと考えられます。

前年同月比でみると、源泉では8月分が横ばい、累計で97.5%となっていますから、この数字で見る限りでは労働者に対して支払われる給与が伸び悩んでいるのかな、と考えることができます。

トータルでも累計分は98.1%ですから、源泉分の所得税が足を引っ張っていることになります。
但し、予算ベースで見ると逆に申告分が伸び悩んでおり、源泉分と合計分では順調だと考えることができますね。月別の予算はどのようにして計算しているんでしょう。疑問です。


【消費税について】
ある意味「ほんまる」ですが、消費税収について。

7月度のデータ では単月が95%、特に累計が87%と「伸び悩み」が見られたのですが、8月は単月では100.3%と前年度並みに回復し、累計は92.6%と、90%台にまで戻してきています。

ここは安倍内閣の「消費」が減退しているのか、成長しているのかを推しはかるための数字ですから重要です。
・・・といいたいところなのですが、よくよく考えてみるとこの数字、実は今年度の消費額ではなく、前年度の「総納税額」を参考に支払われているもの。ということは、月別の納税額から「消費」そのものを推し量ることは不可能ということ・・・。

年度が終わるまで待たなければならないということに今気づいてしまった私でした。


【他の税収について】
さて。その他の税収に関してですが、「たばこ税」「酒税」「揮発油税」等、これらのデータは軒並み金額ではなく「消費量」に対して課せられるもの。これらの税収が減退しているということはすなわち、「消費量が減っている」ということ。

たばこ税などは健康志向の問題もございますので、おいておくとして、特に「揮発油税」などは物価そのものが下落しているわけですから、消費量そのものは増えていてほしい分野だったのですが、残念ですね。

ハイブリッドや電気自動車等が増えている影響もあるのかもしれません。

ふ~~む。
明るい判断材料が出ることを期待したんですが、どうも8月の税収データは芳しくありませんね。

っていうより、単月の消費税収データからは消費そのものを算出することが難しい、ということに気づいてしまったのが一番痛かった・・・。3月まで待て、ということですね。

来月以降も、目立つ情報があればこの税収に関する情報をお示しできればと思います。
ただ、消費税収が単月データでは云々・・・ということに気づいてしまった今、そこまで取り分けてお示しする必要性は薄れてしまったのかもしれません。


このエントリーにお寄せ頂いたコメント

URL:
コメント:
 

スポンサードリンク

Copyright © 真実を問う!データから見る日本 All Rights Reserved.
ほったらかしでも稼げるFC2ブログテンプレート [PR]