第178回 平成28年(2016年)8月分消費者物価指数速報/品目別CPI①など、政治・経済を中心とした日常的な情報を、独自な視点で解析します。

ランキングサイト

この記事のカテゴリー >>「物価」の見方


第157回の記事、および第158回の記事 に於きまして、2016年7月度の「消費者物価指数」に関する記事を作成しました。

この、「消費者物価指数」に関しては、毎月月末に公表されますので、できれば月末近辺で、定期的に記事を作成できれば、と考えています。

今回は9月末に8月分の「消費者物価指数」が発表されましたので、こちらの内容を記事にしてみたいと思います。

第158回の記事 に於きまして、→こちらのサイトで「10代費目別指数」を更に詳細に、「品目別」にまで絞ったデータを見ることができる、とお伝えしたのですが、・・・・よくよく考えると、普通に総務省統計局ホームページでこの品目別データ、確認できますね。

思い込みって怖いですね。
統計局データをもいちますと、時期的なずれもなく、普通に8月データとマッチしたものを確認できますので、速報性としてもばっちりですね。

ということで、今回は「10大項目別消費者物価指数」をベースとしながら、特徴的な項目に関してはさらに「品目別」まで絞って記事を作成していきたいと思います。


消費者物価指数(総合)の傾向

それではまず、「総合指数(CPI)」、「生鮮食料品を除く(コアCPI)」、「食料(酒類を除く)、エネルギーを除く(コアコアCPI)」のデータから。

CPI 前年同月比 △0.5%
コアCPI 前年同月比 △0.5%
コアコア CPI 前年同月比 +0.2%

となっています。CPIについては今年度に入って以来、コアコアCPIに関しては昨年度3月以来、連続での下落。
また一方で、コアコアCPIもプラス成長してはいるものの、毎月その上昇幅は狭まっています。

CPI、およびコアCPIのげらくに関しては、毎月7%以上の下落幅を誇るエネルギー価格の下落が原因である、と説明できるのですが、コアコアCPIの上昇幅が狭まっている、という状況に関しては、それだけでは説明することができません。

一つあるのは、「コアコア」が除外しているのはエネルギー価格だけでなく、生鮮食料品以外の食料も含む、「食料品」全般の項目に関しても除外している、という点。

CPI全体を「1万」として計算し、コア、コアコア、10代費目別、中分類、品目別に至るまで、それぞれの「シェア率」を1万分の幾つ、という形式で示した「ウェイト」で考えると、「食料品」の項目は10代費目別の中では最も大きなウェイトを占めています。

生鮮食品

食料全体で2623、生鮮食品を除く食料で2209。
それぞれウェイト全体の26%、22%のシェア率です。

8月のデータでいえば、生鮮食料品の前年同月比が-1.7%、生鮮食料品を除く食料が1.1%の上昇率ですから、コアCPIからこれを-してしまうと、消費者物価指数全体にマイナスの影響を与えてしまいます。

生鮮食料品を除くのは生鮮食料品が季節変動の影響を受け、他の物価指数とは異なる動きをするからなのですが、生鮮食料品以外の食料にはこのような特徴は見られません。

この事から、日本銀行は特別に「生鮮食料品およびエネルギー」を除くコアCPIを総計局とは別に公開しています。
この数字でいくと、8月のコアCPIは0.4%。ただ、7月のCPIは0.5%、もっとさかのぼると3月は1.1%、4月は0.9%でしたから、この日銀版コアCPIで見ても、消費者物価は上昇幅が狭まる傾向にあることが分かります。

では、一体なぜこの「消費者物価指数の上昇幅」は狭まる傾向があるのでしょうか。
これを探るため、前回の記事では10代費目別からさらに品目別にまで絞り込んでデータを調べてみました。


10代費目別消費者物価指数の動向

先述した様に、この「10代費目」にはそれぞれ費目ごとに「ウェイト」が割り当てられています。
ウェイトの大きい順に前年同月比を見てみます。

【10代費目別ウェイト】
10代費目別ウェイト

費目       ウェイト 前年同月比
食料       2623   0.6%
住居       2087   -0.1%
交通・通信   1476   -2.3%
教養・娯楽    989   0.4%
光熱・水道    745   -7.2%
諸雑費      574   0.6%
保健医療     430   0.9%
被服及び履物  412   2.4%
家具・家庭用品 348   -0.2%
教育        316   1.6%

となっています。このうち、7月度の前年同月比を下回っているのは「食料」・「家具・家庭用品」・「教養娯楽」・「諸雑費」の4つ。
逆に上回っているのは「光熱・水道」・「交通・通信」の2項目で、ともにマイナス要因となっているものの下落幅が減少した、ということですから、全体で見ると先月と比較して「インフレ率が縮小している」と言えなくはありません。

【次回テーマ】
次回記事に於きましては、ここからさらに踏み込んで、格10代費目別に、「中分類」または「品目別」に、まで詳細に解説を進めていきたいと思います。

このエントリーにお寄せ頂いたコメント

URL:
コメント:
 

スポンサードリンク

Copyright © 真実を問う!データから見る日本 All Rights Reserved.
ほったらかしでも稼げるFC2ブログテンプレート [PR]